Vol.12
【参考サイト】http://agora-web.jp/archives/2020144.html
個人的に馴染みのあるイスタンブル・アタテュルク国際空港で、2週間前、空港テロとしては過去最大のモノが起きた。そのため、今年の夏トルコtourは催行中止にせざるをえなくなった。それの処理に追われている矢先に、バングラデシュ・ダッカ、3年前の夏に訪れた時に宿泊した「最も安全な地区」でテロが起きてしまった。
テロの多様化?
これは、IS広報部の戦略なのかもしれないと私は思っている。
戦場となっているイラク・シリア以外の海外にIS分子を拡散させたいIS広報部。版図縮小とともに、世界のムスリムからも、その残忍なテロに対する反発が増えつつあり、ISに共感するテロ部隊を作り出すことも難しくなってきている。
そこで、「テロの目的」を明確にし、同じムスリムからの共感を得やすくしようとしていることが、今回のテロの詳細を知るに分かる。
「外国人」× と「自国民」○
※対ISでの国際貢献がある
→「異教徒」× と「ムスリム」○
※コーランの最初の6章節を読める
公的な場でのテロは、当然ムスリムも被害者になってしまうが、より外国人の多い国際空港・高級レストラン・有名観光地・クラブを狙えば、狙いがムスリムではないことを伝えることができる。
ダッカ・イスタンブルでのテロも見ても、留学経験のある人間が共感を受けやすくなっていることが分かることから、今後は、留学生の集まる場所や大学などもターゲットになりやすいという認識は必要だろう。
しかし、これがまさしく「テロ」なのだ。元来「テロ」は恐怖心を煽ることで相手の心を支配下に治める「テロル」というフランス語から来たもの。フランス革命中のロベスピエールの恐怖政治が原点なのだ。
だから、恐怖と戦わない限り、勝ち目はない。つまり、不戦勝など存在しない。国際貢献を控える、海外渡航を止める、テロ批判を弱めるなどは、完全なる敗北であろう。
間違えなく、いつかは日本でもテロが起き、犠牲者が出る。そんな時に政府の対応を非難する・恐怖心を煽るような報道などはやめ、日本人として不屈の精神で一致団結し、戦う意志を国民が持ち得るかどうかで日本がテロの戦場になるかならないかが決まるだろう。
以上のことから考えて、今回のトルコtourの催行中止は私の本意とは大きく外れる。すごく残念な決断であり、情けない行動となってしまった。なので、説得力に欠ける持論になってしまった感はあるがお許し下され。
無論、私のトルコ渡航が取り止めになることは100%ないが・・・苦笑。