4月のピックアップ

アメリカ独立革命の授業で毎年話題にするので、僕の教え子たちは覚えているかもしれませんね。 1ドル=ワシントン、2ドル=ジェファーソン、5ドル=リンカン、10ドル=ハミルトン、20ドル=ジャクソン、50ドル=グラント、100ドル=フランクリン。 『 さあ~アメリカ独立革命で最も重要な働きをしたのは?』 『そう、フランスの支援を勝ち取ったフランクリンだね。だから、100ドルなのさっ!ただのハゲじゃない(笑)』 と、苦笑でこの単元の授業を終えます。  20ドル=ジャクソンは、これまで、西部出身から選ばれた初の大統領であり、ジャクソニアンデモクラシーと称されるアメリカ民主主義を先駆けとして、英雄視されてきました。 一方、かなりの白人至上主義者であったことも有名です。1812年から起こったアメリカ・イギリス戦争ではイギリス側に支援した黒人を大量虐殺し、また、1830年に発布した先住民強制移住法では先住民をミシシッピ川以西へ迫害したという黒い事実もありました。 勿論、WASP的な考え方が主流とされていた時代は、そうした虐殺も迫害も反対に英雄視の根拠の1つでもありました。  しかし、先住民の権利が保護され、移民の社会的地位が向上し、黒人大統領が登場する昨今、ジャクソンを英雄視する風潮が消え失せるだけでなく、マイナスのイメージさえも生まれてきたのです。そして、とうとう彼は伝統的な米ドル札から姿を消すこととなりました。  代わりに名前が上がったのが、女性黒人解放指導者タブマン (“黒人のモーセ” “女モーセ”と尊敬を込めて呼ばれている)。19世紀前半、南部に入り、「地下鉄道」という秘密組織を作り、約300人の黒人を北部へ逃がすことに成功させた人物です。あのキング牧師よりも100年以上も前に、黒人解放に力を注いだ人物となれば、オバマ大統領としては任期最後の仕上げとしてはうってつけの人物に違いないでしょう。 そして、女性が初めて米ドル札に載ること(2020年発行)は、次期大統領に「彼女」が選ばれるお膳立てになることもタイミングが良すぎるのかもしれません。

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