冬旅2016年 No.05 Italytour

本を読んで、写真を見て、先生の話を聞いて、歴史は壮大なモノだと感じるならば、それは、本人が勝手にその世界に感情移入しているだけのことです。所謂「すごい(excellent)」と、本当に実感できるのは、学んだ後にその実物を見て、大きさ・古さや歴史的な重み現地のガイドから聞き知った瞬間なのです。

 歴史背景を何も学ばずに歴史的建造物を見ることなど論外ですが、現地のガイド(人間でもオーディオでもガイドブックでも)の情報なしにそれを見ることも、沢山のことを損しているなあと感じることが少なくありません。

 私も25年間、世界を独り旅してきました。地球15周もです。勿論、独り旅で身に付けた旅のスキルや現地の知識は沢山得ることができました。しかし、最も貴重な情報や本に書かれていない知識は、50回催行したtourでしか得ることができないものが沢山ありました。豊富な知識と巧みな話術を兼ね備えた現地日本語ガイドの存在、それが全てなのです。

今回のItalytourは10年ぶり、第17回以来となりました。ミラノ➡ヴェローナ➡ヴェネツィア➡フィレンツェ➡ローマのイタリア縦断のゴールデンルートは、まさに歴史の宝庫の旅です。
tour受付直前に起きたパリでのテロの影響で、26名という我がtourでは少人数での催行になりましたが、今回も参加者たちは多くの感動を得て、新たな仲間を増やし、今イタリアを出国しました。

過去に何度も何度もこの世界史tourを止めようと思ったモノですが、結局、子供たちが世界に目覚めるきっかけを、世界の歴史の壮大さに興味を持つきっかけを与えられたことが分かると、できる限り続けてあげたい、いや、予備校講師として続ける義務があるのかと感じてしまうのです。勝手な使命感ですが(笑)

世界でテロにあう可能性は、日本で交通事故でなくなる可能性よりとても低い。でも、政府やマスメディアは、世界の危険性を煽ります。さらに国策の円安が拍車をかけます。ここ3年の海外リゾート以外の世界遺産へ旅行者は10分の1になったそうです。

日本に興味があるから日本にやってくる又は来ることができるレベルの外国人に触れる内向的なインターナショナルではなく、日本のことをあまり知らない又は来たくても行くことができない外国人に触れる積極的なインターナショナルを感じることこそ、世界の中のちっぽけな日本の真実を知ることができるのだと信じています。

スキーに行くのもいいです。美味しい高級料理を食べるのもいいです。サークルで飲みまくるのもいいです。勿論、海外リゾートに行くのもいいです。でも、お金と時間ができたのならば、日本の歴史は世界と比べて何が優れ何が劣るのか、今の日本の何が変なのかを知るために、世界のスタンダードな環境へ足を踏み入れて欲しいと心より思っています。

と御託を並べながら(笑)、そろそろパリに到着です。これから、ゆきおは大西洋を横断し、ペルーminitourの添乗に向かいます。今度はマチュ・ピチュが皆を魅了してくれることでしょう。

チャオチャオ!

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